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2017年11月

変形性膝関節症(関節可動域運動)

こんにちは、Adettoの森です。

今回のテーマは「変形性膝関節症のための関節可動域運動」です。

膝関節ROMの減少は姿勢や動作に影響するだけではなく、ADLにも影響を与えます。

評価では可動域制限を起こしている要因を改善します。

◆1、目的

①関節面alignmentの改善

②関節の遊びの改善

③関節主運動、副運動の改善

◆2、留意点

①関節可動域運動を行う前にリラクセーションを十分に得る必要があります。

タオルやクッションを用いて支持面を確保し、パーキングポジションを用いて

リラクセーションを測ります。

②膝蓋骨の滑動性を改善するために徒手によるモビライゼーションを行います。

③緊張が亢進している筋に対して直接圧迫します。

筋が本来もつ伸張性や粘弾性の改善を目的に、筋線維の走行方向と直角に

筋をモビライゼーションします。

④腸脛靭帯のタイトネスは膝関節伸展制限を生じさせます。

腸脛靭帯には大腿筋膜張筋、大殿筋上部線維、中殿筋、外側広筋、大腿二頭筋短頭が付着します。

それらの筋のリラクセーションを図るとともに、腸脛靭帯のモビライゼーションを十分に行います。

⑤立位では胸椎後湾や股関節伸展制限があると、それを補償するために膝関節屈曲が生じます。

肩関節や股関節の可動域制限は立位や動作での膝関節可動性に影響を与えます。

したがって脊柱可動域制限、股関節可動域制限、肩関節可動域制限は改善する必要があります。

⑥変形性膝関節症では足指を把握機能として使われません。

立位動作では足指伸展筋群の過緊張が観測されます。

それによって足指MP関節の屈曲可動域が著しく制限されます。MP関節屈曲が起きないと

足底内在筋が機能せず、姿勢制御の面から不利となります。

足指MP関節可動域の改善は必ず行う必要があります。

⑦他動的運動から自動運動による関節運動につなげていきます。

⑧膝関節は、立位では足部と股関節の間に位置する中間関節として運動します。

よって関節可動域運動においても膝関節の機能特性を考慮して行います。

 

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変形性膝関節症(重度変形性膝関節症K/L分類)の運動プログラム

こんにちは、、Adettoの森です。

今回のテーマは「変形性膝関節症の重度変形性膝関節症K/L分類」です。

ADLにおける障害の軽減、移動能力の改善、廃用症候群の予防が重要となります。

1、歩行補助器具を使用した歩行能力の改善

2、生活状況を改善するための環境改善

3、廃用症候群を予防するための体力の維持・改善

以上の目的を達成するために、ADL指導、関節可動運動、筋力強化運動、協調性運動を

個々に応じて組み合わせていく必要があります。

 

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軽度から中等度変形性膝関節症(K/L分類)の運動プロラム

こんにちは、Adettoの森です。

今回のテーマは「軽度から中等度変形性膝関節症(K/L分類)の運動プログラム」です。

第一に、疼痛軽減、関節破壊と下肢変形の防止について考え、

1、大腿骨顆部と脛骨プラトーにより形成される関節面低合性の改善です。

2、副運動を伴う屈曲・伸展可動域の改善

3、股関節周囲筋による前額面での姿勢平衡の改善

4、膝関節周囲筋による動的安定性の獲得

上記が必要となってきます。

 

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変形性膝関節症(姿勢・動作分析)

こんにちは、Adettoの森です。

今回のテーマは「変形性膝関節症の姿勢・動作分析」です。

1、姿勢や動作を観察することで、どの部位に問題が生じているかを把握することができます。

姿勢の評価では矢状面と前額面での身体重心の変位を評価します。

そこから膝関節に生じる力学的ストレスを推測し、疼痛と関連付けて推測します。

2、動作解析では前額面・矢状面での関節モーメントや身体平衡にカウンターウエイトまたは

カウンターアクティビティのどちらかを用いるかを観察します。

3、変形性膝関節症の動作評価では両足立位での矢状面・前額面からの観察の他に、片脚起立動作、

椅子からの立ち上がり動作、振り向き動作は重要な情報を提供してくれます。

 

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変形性膝関節症(ADL)

こんにちは、Adettoの森です。

今回のテーマは「変形性膝関節症の日常生活動作」です。

1、変形性膝関節症の多くは日常生活が自立していることが多いです。

しかしながら日常生活の中で制限されている動作や活動が必ず存在しているので、

情報収集の段階で確認が必要です。

2、バーセル指数や機能的自立度評価法(FIM)などのADL評価では、

器質的変態や運動機能障害を十分に反映できない印象があります。

3、変形性膝関節症ではADL評価と課題遂行テストを行い、それを

生活能力の臨床指標とすることが望ましいと考えます。

課題遂行テストは、3m timed-up and go testや10m歩行時間などが有用であります。

その結果は、臨床指標として効果判定に使用できます。

4、杖やシルバーカーなどの歩行補助用具の使用は確認します。

5、Western Ontario and McMaster Universitise os-teoarthritis index(WOMAC index)は

国際的に使用され、身体機能を定量的に評価できます。

近年、我が国においても、日本版変形性膝関節症機能評価表が開発されています。

 

 

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変形性膝関節症(筋力評価)

こんにちは、Adettoの森です。

今回のテーマは「変形性膝関節症の筋力評価」です。

1、変形性膝関節症に特徴的な筋機能に関する所見として、

大腿四頭筋低下が多く報告されています。

変形性膝関節症では膝関節周囲筋だけでなく、姿勢や動作に関与する

股関節周囲筋、脊柱伸展筋群、腹部の筋群の評価を行うことが重要です。

変形性膝関節症では、前額面の姿勢平衡に重要な役割をなす

股関節が移転筋群・内転筋群の筋力評価が認められることが多いです。

2、必ず両側の筋力評価を行う必要があります。

3、筋力評価を行う際は、量的な数値を記録することも重要ですが、

代償運動の出現や可動域における力の出力状態の変化など質的な側面も

観察します。

 

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変形性膝関節症(関節可動域評価)

こんにちは、Adettoの森です。

今回のテーマは「関節可動域評価」です。

1、患側の膝関節屈曲・伸展可動域だけではなく、

反体側の膝関節可動域、両側の股関節、脚関節、肩関節の

可動域を測定する。

2、関節可動域の終末抵抗感は、その制限因子を推測する上で

重要な情報をもたらします。

3、膝関節の主運動は屈曲・伸展であるが、同時に副運動として

前後の並進運動と水平面での回旋運動が起きます。

副運動を触診することで、確かめることが重要となります。

特に重度の変形性膝関節症では副運動が生じないために

可動域制限をきたしていることがあります。

4、関節可動域制限が何度起こっているかということよりも、

なぜ関節可動域制限が起こっているのかという原因を

追究することが重要となります。

5、膝関節伸展制限は、歩行時に重篤な運動学・運動力学的問題を

引き起こす要因になります。

わずかな膝関節伸展制限も正しく評価し、膝関節屈曲にも関与する

筋群の筋緊張亢進、脛骨と大腿骨の水平面alignment異常、

半月板や関節包などの関節構成体の問題なのか、という原因を

絞り込んでいきます。

 

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変形性膝関節症(膝関節の触診)

こんにちは、Adettoの森です。

今回のテーマは「変形性膝関節症の膝関節の触診」です。

1、膝関節弛緩性テスト

変形性膝関節症では関節弛緩性が認められます。

評価では前後および内外反の動揺性を確認します。前後の弛緩性は

ラックマンテスト、内外反動揺性は内反・外反ストレステストを行います。

2、膝蓋骨化同棲と膝蓋跳躍

徒手で膝蓋骨の可動性を調べると同時に、膝関節水症の有無を確認します。

膝関節水症が存在すると、関節原性抑制によって大腿四頭筋低下や萎縮を

引き起こすので、関節穿刺を行います。

3、圧痛

大腿骨顆部と脛骨上関節面の外側縁は膝関節屈曲位で触診可能です。

触診によって骨棘形成や圧痛部位の場所を評価します。また、大腿骨顆部関節面は

膝関節屈曲位で触診可能であるため、圧痛は関節軟骨の変性や摩耗を反映している可能性が高く、

圧痛部位から関節軟骨病変部位を推測します。

4、膝関節運動時痛

近年の研究で、変形性膝関節症の多くは半月板の変性断裂を伴うと報告されています。

したがって変形性膝関節症疾患患者が訴える疼痛には、半月板由来の疼痛が関与していることは

否定できません。

膝関節運動は半月板の運動を伴うため、膝関節運動から半月板変性断裂の有無を推測します。

膝関節伸展運動時の膝前方の疼痛の訴えは、半月板前方部分の変性断裂を、屈曲運動時の膝窩の

疼痛の訴えは、半月板後方部分の変性断裂を疑います。

 

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変形性膝関節症(情報収集)

こんにちは、Adettoの森です。

今回のテーマは「変形性膝関節症の情報収集」です。

問診による情報収集には3つあります。

1つ目は、

現在の疼痛部位、疼痛の状態、機能障害の状態を明らかにする。

2つ目は、

症状発現に至る何らかの要因が必ず存在します。

例えば、長時間の正座後から違和感が生じた、

段を踏み外して足を伸ばした状態で全体重を受けた、

体重が増加したなどがあります。

3つ目は、

過去の既往を明らかにする。特に、膝関節や腰痛の既往を

必ず把握します。脊椎圧迫骨折の既往は姿勢に影響を与えるため

必ず確認します。

画像による情報収集

画像による情報収集は、2つあります。

1つ目は、

X線による変形性膝関節症の病気進行を確認します。

膝関節裂隙の維持・現象段階(K/L分類のⅠとⅡ)を確認する。

その場合、膝関節に生じる関節合力を減少させ、進行を防止する。

膝関節狭小化・閉鎖の段階(K/Lの分類のⅢ・Ⅳ)では、

歩行能力や生活障害の改善をゴールとして目標づけます。

2つ目は、

MRIによって関節内構成体の損傷を確認します。

疼痛誘発テストによって症状と関節構成体損傷との因果関係を結びつけます。

 

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変形性膝関節症(評価)

こんにちは、Adettoの森です。

今回は「変形性膝関節症(評価)」となります。

評価方法は主に6つあります。

1つ目は、立位荷重線(ミクリッツ線)です。

大腿骨頭中心と足関節中心を結んだ線、下肢機能軸と呼ばれることもあり、

荷重線が膝関節面を通過する位置を表すことができます。

変形性膝関節症では立位荷重線は、膝関節内側を通過しています。

2つ目は、大腿脛骨各の(FTA)です。

大腿骨と脛骨骨幹部の長軸のなす膝外側角であり、正常成人のFTAの正常値は

男性で175~178度、女性で172~176度の範囲です。

変形性膝関節症はこのFTAは大きくなります。

3つ目は、関節合力と外部膝関節内反モーメントです。

関節合力とは関節反力や関節間力とも呼ばれ、床反力、筋収縮力

(主に大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋)によって生じる大腿骨と脛骨間に

発生する力を合成したものをいいます。歩行時の膝関節合力は、内側

コンパートメントとが外側コンパートメントで平等に分散されているのではなく、

内側コンパートメントに生じる関節合力は、外側コンパートメントのそれと

比較してやや大きいとされている。

この膝関節内側コンパートメントにお生じている関節合力を表す指標として

外部膝関節内反モーメントがあります。

臨床的には身体重心の位置と膝関節中心地の距離によって推定できます。

変形性膝関節症では外部膝関節内反モーメントは大きくなります。

4つ目は、姿勢です。

本疾患には姿勢が大きく影響しています。内側型変形性膝関節症に多く認められる姿勢は

2つあります。1つは脊椎椎後湾・骨盤後傾に伴う膝関節内反変形です。

2つ目は、胸椎後湾・腰椎前弯・骨盤前方変位に伴う膝関節内反変形です。

5つ目は、膝関節副運動です。

膝関節の主運動は、屈曲・伸展です。転がり運動である屈曲・伸展に伴い、水平面上で大腿骨と

脛骨の回旋運動と前後の並進運動が同時に起きます。

この副運動によって中心軸の移動が生じ、膝関節運動が保障されています。

変形性膝関節症では膝関節副運動は減少します。

6つ目は外側スラストです。

歩行の初期接地から荷重応答期にかけて急激に膝関節が外側に移動する現象です。

内側型変形性膝関節症では外側スラストは外部膝関節内反モーメントの増加や進行を

助長する要因となります。

 

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